新天地

新天地 2024年9月


教化部長 各務 洋行 100年後の地球社会に“いのちと癒やし”を繋げる
  皆様、朝晩は過ごしやすくなったものの日中はまだまだ厳しい残暑が続いていますが、ウクライナや中東をはじめ世界の平和を願い、日々『人類同胞大調和六章経』『万物調和六章経』読誦、「世界平和の祈り・新バージョン」を実修して下さっています事、厚く御礼申し上げます。
 さて、今回のオープン食堂は初の平日開催(7月31日水曜日)でしたが、107食(他に運営・職員:48食)と大盛会となりました。毎回同様、半数近く(48食)が新しい方で、夏休み中の親子連れや旅行の外国人家族も入ってくれました。(外国人家族とはスマホの通訳アプリで会話をしました。)工事現場の方も「食べて良いですか」と自ら来館されました。

  また、会員がお誘いしたお友達が、P4Uの絵馬を見て「私も書きたい」と奉納。私達の背中(信仰)が伝わったのだと嬉しく思います。
 平日で行事が無いからと奈良教区からも11名の方が参加くださり、「とても美味しい」と喜ばれ、その後会館を案内しました。
 また、相愛会の増井さんがお連れした方が、今回お友達を連れて来て下さいました。その方が「AIロボット」を持参してくれて、子供達にも喜ばれました。更に、案内係が入り口で声をかけると、保育園の園長先生が“ノーミートや地産地消”など前々からオープン食堂に興味を持っていて、今回のチラシを幼稚園から発信しているSNSにすぐ投稿すると言ってくれました。その後、その保育園児の保護者らしき方が数名入ってくれました。地域貢献で皆が繋がれて行く姿に、今後の可能性を感じます。

 話は変わりまして、このお盆(8月12日〜15日の3泊4日)に山口県から長女一家がワゴン車で大阪の我が家に来ました。ご主人と孫3人(4歳半の双子男女、1歳8ヶ月の女の子)の5人です。妻は東京にいるので、今回は私1人がホスト役? と言うより住まいの提供のみです。
 初日の夕食は近くでワーキャー賑やかに外食、その後は食材の仕入れでスーパーへ向かいました。駐車場から入り口まで歩いていると、孫(男)が手を繋ぎに来た。「えっ」と思ったけれど嬉しい。家へ帰ってからも折を見てくっついてくる。私のベッドにも入ってくる。「ああ、自分の息子と同じだ」と28歳の息子の幼少期を思い出しました。

 また女の子達も屈託無い笑顔を振り向けて、明るい声もいっぱいで、もう無邪気な姿に癒やしの連続でした。思えばこの孫達が生まれてから「日時計日記」に「○○君、○○ちゃん生まれてくれてありがとう」と毎日記入し続けていてその心も通じていたのでしょうか。長女一家は海遊館や大型店舗などに行って初めての大阪を楽しんだようです。寝食を共にした4日間はあっという間に終わり、帰る時、皆お仏壇に「チーン」と手を合わせていました。「来年は妻が大阪に来ているから」と「またお泊まりしてね」との見送りでした。

  そしてしみじみ思った事は、「孫はいるだけで祖父母を癒やす」。きっと自分も幼少期に祖父母を癒やした。また自分の親も自分の子供に癒やされたと言う事です。(母は昇天していたけれどきっと霊界で癒やされた)祖父母、父母、自分(夫婦)、子供、孫…命の繋がりは「癒やしの繋がり」でもあったと分かりました。その子供や孫達が集う「夏季青少年見真会(まなびの広場)」が開催され、中高生が12名と7名(7月21日〜28日ネット神想観含む)、小学生が28名(8月10日〜11日の1泊・5年振り)で、2日目の野外研修「るり渓」は保護者を含めると総数は114名(幼児:9名、中学生:7名、高校生:5名、大学生:4名、園長含む大人:61名)となりました。皆様、推進とご参加、誠に有り難うございました。今回は2つの見真会共、初日に浄心行で浄め、その心で大自然に触れて、愛他の心を引き出すと言うものでした。渓谷は、町中より8度〜10度程涼しくまさに天然クーラー。空は木々で覆われ、苔も深く、蛙やトカゲ、渓流にはサワガニやシジミ等もいて、皆は川遊びに夢中でした。

 360度の大自然に触れAwe(オウ)体験(脳科学)をし、100年後の地球社会の為の行動が出来てくる。これが今回の野外研修の目的でした。圧巻は、折り紙に書いた3つの祈願「@個人の願い(学業向上など)、AP4U、B100年後の地球社会が平和でありますように」を両手ではさみ合掌し、横田委員長先導でお祈り。「天地一切と和解する祈り」と「P4U・ウクライナに平和を」、そして「100年後の地球社会が平和でありますように」が渓谷に力強く響き、樹木や生物にも伝わったようでした。

 その後「100年後の未来の為に私達が行動します」と決意。最後に祈願を葉っぱに移し、世界と未来に向けて渓流に流しました。その時、時間空間を超えるという設定で作った「どこでも(いつでも)ドア」を通るのです。「空間を超える」はここから世界に行くと言う事、「時間を超える」は100年後の未来へ行くと言う事です。
 「一度でも祝福した事は実現するまで消えない」( 『新版 真理 第2巻 基礎篇』)のですから、未来で実現する訳です。

 今の地球社会に愛を注ぎ、100年後の未来に「いのち」を繋げる生き方の出発になりました。青少年の魂の声「こういう体験が出来て嬉しい。この為に親とこの時代を選んで生まれたんだから」。未来の子供達の声「私達が住める地球環境を残してくれてありがとう。皆さんが“るり渓”で学んだ自然を愛する生き方を実践してくれたお陰です」。2者の内なる声が聞こえてきそうです。現代と未来、いのちが繋がりました。
 青少年行事の後は、宇治盂蘭盆供養大祭です。これも先祖と自分の命を繋げ、未来を開く御祭と言えます。また、猛暑で心配されましたが、この2日間は涼しく、特に初日は「熱中症アラート」が、京都だけでは無し。その為、野外で御祭が出来ました。(発令なら室内で遥拝)今回私は「本祭」の聖経読誦の担当になりました。昨年同様2日間の日程ですが、今回は全国にネット中継となり、森の中のオフィスや各教化部をはじめ、総本山など各練成道場、全世界にも流れます。また通常の大祭でも、教区から来れるのは一部の信徒のみで、今回初めてネットで参加される方も多数になります。そう考えると緊張で固まってしまうかと思いましたが、実は「先導」が不思議と気持ち良かった。壇上に上がると、御扉が開いていて、そこに約400万の御霊様が合掌して私達を拝んでいると思うと嬉しくなってきたのです。

 神様として祀られ、菩薩行をスタートする。私達と手を取り合って「顕幽相携えて」光明化運動をする一番はじめの「聖経読誦」。そして全国の信徒が自分の先導で読誦。御霊様と自分と全国の信徒が1つになっている。そう思うと、何か嬉しくて尊くて、とても気持ち良い先導になりました。今回は大阪をはじめ、三重・奈良の皆さん、私の出身の愛知の皆様ともお会い出来て嬉しかった。また房本会長からは、「妹尾先生、久利先生と3人の大阪教区の教化部長が神官をされた」と喜びを語っています。それほど宇治と大阪は縁があるのですね。先祖、祖父母や父母は、連綿とした命の流れの中で、自分(夫婦)達や子供、孫など見守ってくれ、愛してくれている。命の繋がりは「癒やしの繋がり」だから。あっという間の「お盆での再会」だったけれど、「また来てね」と御先祖様がきっと言っている。

 そして「顕幽相携えて」オープン食堂など社会貢献活動を霊界から導いてくれる。100年後の地球社会の為に如何にすべきかを導いてくれる。そういう思いで、光明化運動を力強く前進して参りましょう。

 

 

 

 

 

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