青年会

青年のページ 2025年11月


青年会委員長
横田 朋哉
 合掌、ありがとうございます。11月16日には「大阪教区・自然の恵みフェスタ2025」が開催されます。
 今回青年会では「災害に役立つ」クラフト・ワークショップなどを企画しました。
 理由としては、近い将来発生が予想されている南海トラフ地震による災害対策意識の高まりや、台風の大型化にともなう水害、山火事など自然災害の甚大化が問題になっており、これらは気候変動によるものも多く、つまりはすべて人間の心に起因するものです。

 言うまでもなく、この地球は私たちのものだけではありません。むしろ歴史を紐解けば、人類が誕生するはるか昔から多くの動植物たちは、この地球上に存在しており、先輩にあたります。であれば、私たちは地球に住まわせて頂いているという意識を持ち、歴史上類を見ない急速な進化を遂げた人類が気候変動の問題に謙虚に向き合うことは当然の理です。
 神様が構築された自然界のシステムを自分本位に好き勝手して壊すのではなく、地球社会の一員として相手を尊重し、愛する自他一体の精神が何より必要です。

 先日妻から、自身がボランティアで読み聞かせに行っている小学校での出来事を聞きました。『もうじき食べられるぼく』という食用に育てられた牛の“ぼく”が食べられるまでが描かれた絵本を5年生に読んだところ、生徒も先生も涙ぐみながら聞いてくれ「牛がかわいそう」や「今まで考えられていなかったけれど、感謝しないといけない」という感想もあった様です。

 そんな中、1人の生徒が「でも、人が牛を食べないと増えていってしまうから困るよね」と言いました。その子どもは純粋な疑問を述べただけだと思いますが、もちろんそれは事実ではありません。食料となる家畜の牛は、食べたいという人間の欲求によって食べられるために育てられ、殺されているのです。この話を聞いたとき私は、幼いうちから真理に触れることの大切さというものを痛感しました。青少年まなびの広場で、環境・資源・平和が密接に繋がり、その意義を知った上でノーミートの食事をいただいており、この体験こそが、未来の青少年の生き方を形づくっていくのだと、つくづく感じます。

 またそれらを小・中高生に伝え、近しい存在として正しいありかたとして導いていくのは青年世代の使命でもあります。今年も中高生は12月20日〜21日に、小学生は来年2026年1月11日〜12日に青少年まなびの広場が開催されます。青少年練成会に参加し、感動してきた多くの青年がたくさん運営奉仕に入ってもらえる様、取り組んで参ります。

再拝

 

 

11月度 青年会 誌友会について

【青年会 誌友会】

テーマ : 「過去はない、今を生きる」
     ②「若きと老いたるとを問わず夢を描け」
     ③「自分らしく生きるための読書案内」

      ※ テーマは上記3つの中からお選び下さい

テキスト: 月刊誌 3誌 No.188号(2025年11月号)

 

 

 

 

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