新天地
新天地 2024年3月
教化部長 各務 洋行
愛のあるところに神あり
皆様、菜の花も映えて春風が香りますが、ウクライナや中東をはじめ世界の平和を願い、日々『人類同胞大調和六章経』『万物調和六章経』読誦、「世界平和の祈り・新バージョン」を実修して下さっています事、厚く御礼申し上げます。
さて、研修会等で報告がありました様に3月春季記念日の本部褒賞者が決定しました。
二重光輪賞で原田静子講師(壮年層・後継者育成優秀賞も)、菅原宣子講師、西日本光輪賞で西野三喜子講師、松下美恵子講師、布教功労賞で湊裕史講師、清水初代講師です。
更にネットフォーラム推進優秀賞(全国で1人)として太田富美子講師です。誠におめでとう御座います。
今回は組織表彰が有りませんでした。運動方針が「(2項目等)教勢拡大」から「社会貢献による自己拡大」に変わり、それに伴う表彰基準が未確定な為です。従来通りならば大阪教区の運動2項目は大きな成果となり表彰されていたと思われますが、この実績は今後の新しい運動のエネルギーになります。大阪の底力を発揮して参りましょう。
その社会貢献、大阪教区は既に昨年からその底力を発揮しています。オープン食堂、植樹活動、海岸清掃、平和増進活動「P4U」(青少年の夏のシャボン玉・冬の凧揚げ等)、更にコミュニティつくりの一助になる「石上げの行」や、フードバンクの取り組み等、ISOの内部監査(2月13日)では大きな評価を受けました。
更に今月(3月3日)には大阪府が主催する「大和川・石川クリーン作戦」に参加、5月からは相愛会が主体となって「自然や文化遺産の豊かさを見直す活動」も行います。是非ご参加下さい。
さらに、春の「青少年まなびの広場」でも社会貢献として、「命の輝き共生の森」で「植樹」と「ひまわりの種蒔き」を行います。(詳細はこちら→)ひまわりは「はるかのひまわり」で、これは29年前の阪神淡路大震災で亡くなった“加藤はるかさん”の家に咲いた「ひまわり」を復興のシンボルとして世界の人々が育てています。昨年の春には青少年で屋上プランターに植えました。今年はその繋いだ種を蒔いて能登半島地震復興に捧げます。
またこの地震については、生長の家総裁・谷口雅宣先生は九折スタジオ(2024年1月15日)で次のように述べられています。
「人間が自然を省みなくなったことで、自然も人間を省みなくなった」と。ではどうするか。観世音菩薩の教え「自然と一体の自己を回復せよ」の実践が必要です。そこで、能登半島地震復興行事として自然と一体の自己を回復する「植樹」を行うのです。更にこれは「人間社会の平和」にもなります。『凡庸の唄』(54〜55頁)には次のように書かれています。
「人間社会は自然界と別物ではない。人間社会の先に、人間社会を含んだ本当の価値がある。自然を慈しむことと、人間社会を愛すること――二つは実は同じことなのだ」
自然への愛の実践・植樹は、人間社会であるウクライナとロシア、中東の世界を愛する事になる。これが世界平和の根本になってくると言う事です。
そして先ほどの「ひまわり」はウクライナの国花。ウクライナ復興への思いをも込めてゆきたい。するとこれらは壮大なる「P4U」平和増進の社会貢献活動になりませんか。もう教区こぞって参加してほしい愛の行事です。
その愛の実践について、トルストイ民話集「人はなんで生きるか」の中に「愛のあるところに神あり」と題して次のようなお話があります。
もう百年以上前のロシアのお話。靴屋のマルティンは妻子に病気で先立たれ、なげやりな日々を過ごしていた。そんな時、同郷の老人が訪ねてきて、福音書を読むように勧められる。
すると夢中になり「主の御心のままに」と暮らしぶりも変わった。ある時、聖書を読みウトウトしていると「マルティン」と耳元で声がした。「明日往来を見てごらん。ここへ来るからね」目が覚めた。「キリスト様かな」。翌日、仕事中も夢のことを考えていた。窓一つの地下の部屋から外を見ると、年老いた兵隊が雪かきをしていた。「あの男に一杯のお茶をあげよう」と招き入れると「ありがとう」と涙を流し「心も体も温まった」と帰って行った。
次はぼろぼろの夏服を着た女が赤ん坊を抱いて現れた。赤ん坊は泣いている。「中へお入り」。女は「朝から何も食べてなくてお乳が出ない」と言うとパンとスープをあげる。「夫が兵隊で帰って来ない。着る物も無く肩掛けは二十カペイカで質に出した」。そこで男物の半外套を渡すと女は「私をこの窓のところへ来させたのはキリスト様に違いない」「そうとも」とマルティン。肩掛け用の二十カペイカを渡して送った。
次はリンゴ売りのおばあさん。1人の子供がリンゴを盗むとおばあさんが捕まえ「警察に引き渡す」と言う。「はなしておやりよ」とマルティン。子供があやまる。「わしらも罪がある。神様はゆるしてやれとおっしゃる」。おばあさん、落ち着いてきて「おばあちゃん大好き」と言う孫のことを話す。盗んだ子供が「荷物かついでいくよ」と言って2人は肩を並べて歩いた。
マルティンは部屋へ戻った。福音書を読み出すと暗い隅に人が立っているよう。「マルティン、私が分からないかね。ほらこれが私だよ」暗い隅から老兵隊の姿がすっと出てにっこり笑って消えた。「これも私だよ」赤ん坊を抱いた女が出てきてにっこり笑って消えた。「これも私だよ」おばあさんと男の子が出てきてにっこりして消える。マルティンは胸がいっぱいになった。(「同書」87〜113頁)
概要は以上です。まさに「愛のあるところに神あり」です。青少年がこの春に人間社会を愛する実践で「植樹」をし、「はるかのひまわり」で能登半島とウクライナに愛を送る。すると苗や種が「これは私だよ」と言う…。オープン食堂で皆が喜んでいる姿は神様だった。他の為の奉仕や社会貢献活動にはいつも神様が現れていた。世界に愛を出して世界が「これも私だよ」と言って貰う活動。皆でマルティンになりましょう。
2024年 生長の家大阪教区・組織合同会議が開催されました
令和6年1月28日に2024年生長の家大阪教区・組織合同会議が4年ぶりに対面で開催され、3階大拝殿は334名の方でいっぱいになりました。
初めに、聖歌「宇宙荘厳の歌」を全員で厳かに合唱、続いて、君が代斉唱をさせていただきました。開会の祈りの後、各務洋行・教化部長より、機関誌「生長の家」(令和5年12月号)、“新しい文明”の基礎を作るための2024年度運動方針」、機関誌「生長の家」(令和6年1月号)「2024年度の運動の要点」をテキストに、本年度の運動を分かりやすく、説明してくださいました。
その後、各組織代表により、さらに具体的な「運動方策」が示されました。昼食を挟んで午後からは、白鳩会、相愛会の分科会が活発に行われ各組織毎により詳しく行き届いた協議が行われました。
教化部 3階 大拝殿 参加者の皆様
運動方針の説明 各務洋行・教化部長
大阪教区を“喜び、感動、救い”の愛で充満させて
“新しい文明”の基礎作りを前進させよう!
白鳩会分科会
相愛会分科会