新天地
新天地 2023年11月
教化部長 各務 洋行
自然への愛で世界平和の実現を
皆様、空気が澄んで木々も色づき始めましたが、ウクライナと世界の平和の為、日々『人類同胞大調和六章経』『万物調和六章経』読誦、「世界平和の祈り・新バージョン」を実修下さっています事、厚く御礼申し上げます。
ところがそんな中(10月7日)、中東のイスラエルで紛争が起こりました。パレスチナ自治区のガザ地区でイスラム組織ハマスがイスラエルに侵攻し、両者に軍事衝突が起こったのです。
双方の犠牲者は数千人とも報道されていますが、民族や宗教の対立が歴史的に複雑に絡み、経済的封鎖や格差等も引き金となったようです。
更に大国が関与して世界は更に二極化分断の様相を呈しています。
またエジプトを挟んで隣国のリビアではその前月(9月10日)に大洪水もあったばかりで(数千人の犠牲)、世界人類の幸福と平和を速やかに実現したいと願わずにおれません。
この自然災害と人類の紛争について、生長の家総裁・谷口雅宣先生は『凡庸の唄』で次のようにご教示下さっています。「自然に対する人間の好き勝手な態度が、対人関係に及ばないはずがないのである」(『凡庸の唄』54頁)
つまり、私達の自然界から奪う生き方が「温暖化のみならず人類同士の紛争を引き起こしている」と言う訳です。ですから、世界平和の為には先ず「大自然を愛する生き方」が広まらなければならない。生長の家の今の取り組み「倫理的生活、PBS活動」が今程必要な時は無いと言えます。でも先ず、喫緊で困窮しているリビアやウクライナ等に愛の手を差し伸べる事が先決です。募金を受け付けていますので是非ご推進下さい。
その愛の実践、教区版として「(プレ)オープン食堂」(10月7日)を開催しました。食に困窮している人をはじめ誰にでも開放されたオープンな食堂という意味で、苗加(のうか)さん考案メニューは糀(こうじ)を使った3種、シーフードカレー、ヨーグルトサラダ、ミルクプリン。レストラン顔負けの素晴らしい内容(見た目と味)でした。
来場者は120名で用意した120食とぴったりで「友人を連れてきた」という声もあり嬉しく思いました。
私と玄関で皆を迎えた跡見・阿倍野道場総務は「一般に向けた行事は気持ち良い」と喜んでいましたが、実際、近所の方2名と近くの工事現場の方2名(国定さん声かけ)も参加し、工事現場の方は次は人を誘ってくると言う事です。この様子を花光さんが「二百字日記」に投稿すると本部から取材があり「機関誌12月号」に掲載予定となりました。
前日から仕込みをして下さった佐藤さんをはじめ厨房の皆様、配膳を担当された皆様、誠に有り難うございました。
さて、次は根本の「自然を愛する生き方」です。その中でも大なる生き方、植樹「命の輝き共生の森」植樹祭(11月5日)のご案内です。今回も600本程苗木を植えますが、この植樹は教区として平成22年より10年以上、累計で1万本以上を植えています。私も先日下見に行きましたら、八尾市にある高速道路の高架下横に木々が茂っておりその歴史の一端を感じました。
植樹の素晴らしさは先ず、樹木は二酸化炭素を吸収し温暖化を抑制します。これが温暖化の最も効果的な対策の一つです。また酸素を出して私達動物を生かす他、根を張ると雨をスポンジの様に保水します。生長したブナの木は根に8トンもの水を貯めると言われていますが、洪水を防ぐ事が出来ます。
するとそこに草も茂り菌類や微生物、更にミミズなどが生息します。そのミミズを求めてモグラなども来る。また樹液は蝶や蜂など虫の養分になり、木の実は鳥やイタチなど小動物のエサになる。さらに糞とともに種は遠方に運ばれ、そこでまた芽を吹く。生かし合いの世界が広がる訳です。樹木は数百年生きるとすると、1本の樹木はどれだけの生物を生かし続けるか分かりません。
その生命を生かす功徳について『真理入門25章』には、次のようなお話しがあります。
ある日、大地主が人相家に占ってもらった。「あなたは今晩の九時に死にます。顔にはっきり出ています。家に帰って財産を処理しなさい」。大地主は家に帰り子供達に財産を分け、貧乏な人にもお米等を分け与えた。そして夜の九時を待っていたが一向に死なない。翌日、人相家に文句を言いに行くと、こう言われた。「あんたは昨日帰る途中、たくさんの生命を助けたでしょう。人相に出ている。幾百といういのちを救った善行でもう二十年間生きられますよ」。実は大地主は昨日帰りに、水が少なった川で苦しんでいる何百もの魚を深みに持っていって助けたのである。そして皆に深切にされ幸福に暮らすことが出来た。(『真理入門25章』210頁の要約)
皆さん、良いお話しでしょう。今回、植樹をすると言うことは、数百年にわたり地球環境と無数の生物を救い生かし続ける。この善行は上記の比ではありません。更にまたその木は寿命が来ても種は毎年運ばれて芽を吹く。そして、そこでまた二酸化炭素を吸収して、地球環境と生物を救い生かし続ける…。凄いことだと思われませんか。
これは永遠の永代に渡る「菩薩行」と言えますね。宇治の「永代供養」ならぬ「永代菩薩」とでも言えましょうか。また内部的には、自分の魂という大地に「植樹」をした事になる。そして自分から永遠なる菩薩行が展開して行く。何と尊く有り難い事か。既に1万本以上を植樹している大阪教区、教勢がなぜすばらしいのか、だんだん理由が分かってきました。1本千円ですが、私は妻や子供達、両親、そして孫達の分まで植樹しようと思っています。
宗教的愛の実践や倫理的生活の実践をはじめ、これら「自然を愛する生き方」が広がり、人類生物、生かし合い愛し合いの世界が現れることを念願します。「人類の人相が変わった」と人相家に言われそうです。
生長の家 オープン食堂(プレオープン)開催








大阪教化部のオープン食堂がスタートいたしました。
10月7日(土)はプレオープンとして白鳩会、相愛会、青年会の皆さんが、たくさん奉仕に入って頂き、楽しく開催することができました。初めて教化部会館に来られた方もおられ、喜んで召し上がってくださいました。
このような地域の方と、自然で楽しい交流が
持てることを益々願っております。
カボチャ、お花、ミントのご提供もありがとうございました。
参加者は60名内新人10名でした。
次回は11月11日(土)11:00〜13:00です。