新天地
新天地 2023年5月
教化部長 各務 洋行
先達の恩に感謝する事が発展の土台
皆様、新緑が映える美しい季節になりましたが、ウクライナと世界の平和の為、日々『人類同胞大調和六章経』『万物調和六章経』読誦、「世界平和の祈り(新バージョン)」を実修下さっています事、厚く御礼申し上げます。
さて、去る4月16日、先祖供養祭がありましたが、その先祖供養祭について、東京第二教区時代(奈良教区の前)に霊感ある2人の白鳩会の方から次のようなお話を聞いた事があります。
はじめの方は、宇治の先祖供養祭に参加して招霊が始まると、宝蔵神社から白装束のご先祖様がいっぱい出てきて私たちを拝んでいる、というのです。
次の方は飛田給の先祖供養祭、今度は実相額から、やはり白装束のご先祖様が出てきて私たちを拝んでいる。見たのは2人とも1回だけだったようですが内容が一致しています。
先祖供養は子孫が先祖を礼拝・感謝する行ですが、先祖から見れば「祀ってくれて有り難い」と子孫に感謝の礼拝をしている。つまり先祖供養は「拝み合い」だった。祈り合いの神想観ならぬ、本当は「拝み合いの先祖供養」なのですね。
今回もその拝み合いの、私にとって大阪教区の初の先祖供養祭、次第も祝詞も丁寧、重厚でまた神官の皆様もとても神々しく、大阪教区の素晴らしさの一端を感じました。そして招霊時、私の願いで祭主として下の席で歴代七者幹部の招霊を致しました。岡田事務局長に名簿を作成して貰い霊牌を書きましたが、初代の江藤嘉吉・教化部長から前任の久利教化部長、そして私で10代目になります。(生きている方はご先祖様の霊牌で)また各組織の歴代会長、阿倍野、和泉道場の歴代総務、教化部の歴代事務局長など、合わせると100柱になりました。
更に各組織の現役副会長、対策部長、教化部職員のご先祖様の霊牌82柱も書かせて頂き、招霊致しました。すると、何だか心がポカポカしてきた。やはり歴代七者の先達が会場に来られて私たちを拝んでくれたのでしょうか。大阪教区の温かな「いのち」に触れたようで、とても嬉しかったです。今後も続けて参ります。
また、これらの方々は、大阪教区を築き上げられた方々で現在、教勢は日本一。教化部会館も日本一の立派さです。特にこの会館は平成16年に完成、総工費は25億円と聞いています。
吉倉教化部長時代までに建設資金15億円を積立てられ、次の森田教化部長の時、10億円の募金、そして建設されました。多額のご献資をされた方も多数と聞いていますが、全く皆様の真心の賜、結晶です。ご献資下さった全ての皆様に感謝です。そのような思いで、先祖供養祭の一週間前に歴代七者や先達の霊牌を書きました。ところがその2日後、車を運転しているとその方達の思いが浮かんで来た。どれだけ愛念を込めて献資活動されてきたか、また献資されたか、そして会館建設にご尽力されたか、皆様の篤い思いが伝わってくるようで涙が溢れて止まりませんでした。本当に感謝、感謝です。
大聖師・谷口雅春先生は“恩”について次のようにご指導下さっています。「“恩を忘れる”と云うことは“魂の病気”のうちでもすこぶる悪質の重病であるのである。肉体の病気の治ることを求めるよりも先ず“魂の病気”を治せ。報恩と感謝行とは、忘恩と云う“魂の病気”を治す特効薬である。」(『新版 真理 第9巻 生活篇』333〜334頁)
恩を忘れるということは、悪質な魂の病気だったのですね。今、ほんの少しだけ恩を感じることが出来て良かった。でも、今後も恩を感じる生き方をしなければなりません。これまでどれだけの先達・先輩が大阪教区を支えてきて下さったか、そして現在、どれだけ多くの人が支えていて下さっているか。
最後に御陵についてお話します。日本は御陵が厳然として残っている。参拝すると身も心も引き締まる思いになりますが、世界ではどうか。中国の皇帝、エジプトのピラミッドなど、王のお墓はほとんど荒らされている。政変が起こり国が続いていない。ところが、日本の御陵は連綿として残され守られ、実に清らかな雰囲気に保たれている。そして国も連綿と続いている。何故か。御皇室がご先祖様を大切にしておられるから。
私たちも同じです。ご先祖、先達を大切にする気持ちが一家を大阪を立派にしてゆく。家庭でも、報恩感謝の先祖供養が一家の繁栄の土台であるように、先達の恩を知り、感謝を捧げていくことが、これからの大阪教区の光明化運動の土台になっていくと思います。一家の先祖供養(霊牌供養)と共に先達(教区・地元)などの霊牌供養も進めて参りましょう。
各務 洋行 教化部長・着任奉告祭が執り行われました
令和5年4月1日、大阪教化部玄関のジューンベリーが満開に咲き誇る中、各務洋行・新教化部長の着任奉告祭が教化部2階中道場において、厳かに執り行われました。
対面参加者25名、配信の視聴回数は773回と、大盛会となりました。
各務洋行・教化部長は日本一の大阪教区に着任したことは、“約束されたご縁”と言及され、大阪教化部、奈良県教化部、三重県教化部、出生地が一本に結ばれた赴任地の縁の不思議さを、着任の抱負とともに親しみを込めた優しい言葉で、お話下さいました。