新天地

新天地 2016年10月

 常に自我を死に切り、大神の御心に添い奉りて真理宣布へ邁進しよう

教化部長 久利 修 合掌 有り難うございます。
 大阪教区の皆様には益々ご清栄にてご活躍賜りますこと、心より感謝申し上げます。
3年に一度、行われる定期役員改選を終え、この10月1日より光明化運動を担う新しい体制が整いました。
 相愛会、白鳩会、青年会、講師会、栄える会、生教会の教区役員、地区総連、地区連、単位組織の長(白鳩会支部長・相愛会長・単青委員長)と、各々、新しい任に就かれた方、又、再任された方々、共に、力を合わせ、人類光明化運動・国際平和信仰運動に取り組んで参りたいと存じます。

 私は、かねてより、リーダーとして必要な資質は何かを、考えて参りました。知力なのか、体力なのか、気力なのか、資力なのか、人格なのか。 色々ありましょうがこれだけは外してはならないと思うのは、「私心を去り」「自我を滅却し」「心を空しゅうして」「神の御心に添い奉り」「栄光を神に帰す」ことであります。

 どんなに能力があり、社会的な地位や名声があろうとも、私心(わたくしごころ)があると、神の無限の力とつながることが出来なくなり、その能力には限界が設けられることになり、運動成果も伸び悩むことになります。また、己の都合や私心があると、本部方針や総裁先生のご指導に異を唱え、道を外し、間違った方向にいくことになります。

 大聖師・谷口雅春先生は、その著『神ひとに語り給ふ』(307・308頁)の中で“橋掛け”と“橋はづし”に就いて、次のように教えて下さっています。

 最後に、生長の家を知らして貰ったところの真理への「橋掛け」となった人の恩を忘れてはならぬということが示されております。(中略)しかし、その「生長の家」を知らして下さり、真理を知らして下さった人が、何かの迷いで「生長の家」に反感をもって「生長の家」を去って別派行動をとったような場合に「橋掛けになった人の恩を忘れてはならぬ」と教えられているからといって、その生長の家を去って別派運動をする人に附いて行って、一緒に生長の家を去る人も往々ありますが、これは大変な間違であります。何故なら、その人は最初は生長の家へ導く「橋掛け」になった人でありますが、別派行動をするようになった人は、今度は「橋外し」になっているのですから、「橋掛け」の人は大切にしなければならぬが、「橋外し」になった人は、今後、どれだけ多くの人を真理への道中になる橋を外して、暗黒の世界へ墜落せしめるか計り知れない訳でありますから、そのような人について行きますと、みづから「真理への道の橋はづし」になるから、「橋外し」のお手伝いをしては罪を重ねることになります。

 我欲や私心は自我そのものであり、肉体人間であるところの自我はニセモノでありますから、不安、恐怖、苛立ち、嫉妬等に悩まされるのです。肉体人間を我なりと思いこんでいる自我を、斬って、斬って、断ち切る事が必要なのであります。

 『生長の家』信徒行持要目の六に常に自我を死に切るべし
 とあります。その説明には常に肉体本来なく、物質本来なく、自我本来なく、唯神の生命、今此処にあらわれて生くると思いて感謝して作務すべし。と説かれています。自我を死に切ったとき、現象の我は無く、実相の我、唯神の生命が今此処に、現成するのです。本当の自分は、肉体人間や欲望人間ではなく神性人間・仏性人間であり、神性・仏性そのものであります。

 大聖師・谷口雅春先生著『新版 生活の智慧365章』35、36頁のご文章です。
 道元禅師はその著『正法眼蔵』に「仏法を習うというは自己を習うなり、自己を習うというは自己を忘るるなり、自己を忘るというは万法に証せらるるなり、万法に証せらるるというは、自己の身心及び他己の身心を脱落せしむるなり」と示されているのである。自己を習う――すなわち自己とは如何なるものであるかを知ることが仏法であるのである。(中略)「自己を習う」ならば、「自己」というものを一所懸命につきつめて勉強しなければならない筈と思えるのに、「自己を習うというは自己を忘るるなり」と道元禅師は教えている。ここに「自己」というものに「本当の自分」と「ニセモノの自分」とがあるということが示されているのである。この道元の言葉に多少書き加えて、「本当の自己を習うというはニセモノの自己を忘るるなり」という風に表現するならば一層よくわかるのである。(中略) そのような「ニセモノの自分」はよろしく忘れてしまうがよいのである。そのような「自他分離の自分」を忘れ去ってしまったら、自分が虚空にひろがった普遍的存在であり、天地の万物と一体であるということが自覚されて来るのである。これを道元禅師は「自己を忘るというは万法に証せらるるなり」と仰せられたのである。

 「生長の家大阪教区○○○○(役職名)として、自我を滅却し、大神様の御心のままに、人類光明化運動・国際平和信仰運動に誠を尽して、邁進出来ますことに感謝し奉る」と祈念し、喜び一杯の運動を展開して参りましょう。

合掌礼拝

 

 



ISO14001