美しい白鳩会(令和6年11月)

「男女平等」を改めて考える

白鳩会副会長 山口 典子

白鳩会副会長 山口 典子 近頃の情報伝達の速さは、社会情勢の変化のスパンを数十年から数年と変え、更に速度を増しているように感じます。

 今年の初めに「生長の家環境方針」が大きく変更されました。それを受けて、白鳩会の会則も7月に変更となり、さらに今回『”神の子”は性別によらず 生長の家白鳩会会則改正に伴うジェンダー関連問答集』が発行されたことで、生長の家としての男女平等やジェンダー問題への考え方が示されました。言葉として「男女機会均等法」や「男女共同参加」などは知っていましたが、どういう意味なのか深く考えたことはありませんでした。今年6月の谷口雅春大聖師三十九年祭での総裁のご挨拶はとても新鮮で衝撃でした。特に生長の家の女性観に関するお話しは、時代背景も含めて解説して頂いたことでとても解りやすく印象的でした。

 また日本の行政は「男女平等」と言わず「男女共同」とすることで外交的体裁を保ちながら「平等」とはしない頑なさがあることを知りました。生長の家の講話中でも違和感をもつことがありましたが、今回のお話しで合点がいきました。そして「宗教目玉焼き論」がすぐに脳裏に浮かびました。今後の運動は、社会の多様性がますます加速していく中で、本質を見失うことなく、固定観念に囚われずに、社会の一員として貢献して行くこと、頭を柔らかくしワクワクしながら活動をすることを目標にして“人間は神の子である”というこの一点を深く心に刻み信仰の深化を進めていくことだと感じています。