―日本図書館協会選定図書―
人は「医療」によって傷つけられ、「からだの知恵」のままに癒される-心臓発作とがんに襲われた医療社会学者がつづる生と死の再発見、そして患者の尊厳を奪う医療の非人間性への告発。
【目次より】
病い──危険に満ちた好機
病気になる
事故としての病い
ふたたび病気に
痛みを通して考える
失ったものを嘆き悲しむ
ケアに秘訣はない
「領土」としてのからだ、驚異を秘めたからだ
体裁をつくろうことの代価
化学療法という冒険
「苦闘」は「闘い」ではない
烙印
否定と肯定
慰める者と非難する者
病いの価値
病いに耳を傾ける
回復の儀式
儲けもの