激烈な「覇権争い」を演じる米ソ両超大国──。両国がもくろむ世界戦略とは何か? 危機の高まる80年代の国際情勢と日本の動向を、第一線で活躍する国際ジャーナリストが徹底分析。
【目次より】
プロローグ―米ソの世界争奪戦
第一部 八〇年代の危険な火薬庫
第1章 核バランス―「灰色ゾーン」のSS20
第2章 「ジャパン・カード」―中曽根外交の行方
第3章 中東―米ソの熱いまなざし
第二部 超大国の戦略思想
第1章 挑戦と応戦―八〇年代を画したアフガン侵略
第2章 レーガン戦略―練り上げられた二路線方式
第3章 ソビエト戦略―冒険主義と「内臓疾患」
第4章 「チャイナ・カード」―敵の敵は味方
第三部 歴史を動かす「動」と「反動」
第1章 五〇年代―アメリカの対ソ包囲網の完成
第2章 六〇年代―キューバ事件の波紋
第3章 七〇年代―米中接近の劇的転換
エピローグ―国際政治のX軸・Y軸