三島由紀夫自決後、ヨーロッパに猛然と吹き荒れた三島論争とは何か? 滞仏11年に及ぶ著者の克明な分析とともに、東西文明間の“接点と相克”を解明する異色の三島由紀夫論。
【目次より】
第一部 超新星の誕生
第一章―フランスの戦慄
1 予兆
2 セーヌ河にどんぶり… ほか
第二章―第一回パリ憂国忌
1 凱旋門のかたわらに
2 慟哭したフランドル詩人 ほか
第二部 龍よ、目覚めよ!
第一章―苛烈なる啓示
1 予言者、故郷に入れられず
2 知られざるフランスの靖国神社 ほか
第二章―パリ=ローマの論争
1 皇太子殿下の問い
2 手繰られた「市ヶ谷」の因縁 ほか
第三部 幻影の対話
第一章―別の文明に向かって
1 日本の昼、西欧の夜
2 拒否と肯定としての自刃