【 人物紹介 】 |
上山 春平(うえやま しゅんぺい) 大正10年生まれ。台湾で生まれ、台北一中、台北高校に学ぶ。昭和18年京都帝国大学文学部哲学科卒。海軍予備学生として海軍に入隊。20年8月の敗戦直前に人間魚雷回天の特攻隊員として出撃した経験を持つ。23年田辺高校教諭、同年愛知第二師範助教授を経て、29年京都大学人文科学研究所助教授、43年教授。57年同所長。59年定年退官、関西外国語大学教授。60年~平成3年京都国立博物館館長。4~10年京都市立芸術大学学長。歴史、宗教、日本文化などを幅広く論じ、梅棹忠夫、梅原猛らと「新京都学派」と呼ばれた。6年文化功労者。他の著書に『歴史分析の方法』『弁証法の系譜』『大東亜戦争の意味』『明治維新の分析視点』『歴史と価値』『神々の体系』『仏教思想の遍歴』『埋もれた巨像』『空海』『天皇制の深層』『日本文明史の構想』『日本の国家デザイン―天皇制の創出』などのほか、訳書に『W・ジェイムズ著作集7 哲学の諸問題』などがある。平成24年没。 |