<三重県刑務所篤志面接委員・心の母>
更生を期して服役する青年受刑者の心に灯をともし続けた「心の母」。彼らの心に宿る善性を信じ、祈り、共に歩んだ30年に及ぶ一女性の、信仰と人間愛に貫かれた、感動の半生記。
【目次より】
・一つ生命に生かされて
篤志面接員「心の母」となる
はじめて塀の中へ
傷だらけの履歴書
愛に飢えた魂
赤インクの絶縁状
母様に一筆差し上げます
出所の日
結婚して社会人となったS男
……他
・母として子として
主人との出会いと別れ
救いの神
生活に追われて教えを忘れる
脊椎カリエスになって入院
息子を育てた言葉の力
五十の手習いの運転免許証
……他
・塀の中の日常生活
転んだ、笑った運動会の無邪気な受刑者達
所内の公民講座
明るいプラス思考で行こう
出所三日前の面接
「これが本物の私でござんす」
……他
・みんなわが子のように
出所一年前のA男を受持つ
心一つで新生出来る
素晴らしいA男の返歌
拘置所から身柄を引き受ける
縁は神ごと
独房生活を繰り返していたN男
面会も叶わぬ親子
夜明けは近い
……他
・わが家に道場を
伊勢に道場を建てよう
追突事故に遭う
すべてはわが子
光明化の拠点は自宅から
一人でも多くの方に、そして生命学園を
「伊勢神宮みすまる奉仕会」
・思いは叶う
主人が夢に現れる
怖い人などいない
鳶職の棟梁となったA男
「ハイ」の気持
藍綬褒章受章