【 人物紹介 】

バーナデット・ロバーツ(Bernadette Roberts)
1931年生まれ。ロサンジェルスの敬虔なカトリックの家庭に育つ。 15歳でカルメル会修道会に入り、そこで約10年間を過ごした後、世俗社会に戻る。その後大学を卒業し、結婚し、4人の子供をもうけ、各種学校の教師をはじめいくつかの仕事を経験するなどふつうの生活を送った後、1982年に自身の観想体験を綴ったThe Experience of No-Self(邦訳『自己喪失の体験』紀伊国屋書店)を出版、伝統的なキリスト教観想の枠を超える非凡なものとして注目を集める。他に公刊さ れたものとしては、その体験を「段階」を追って整理・叙述したThe Path to No-Self(本書)、意識の問題を主軸に、他宗教の変容体験に ついての比較考察も含むWhat Is Self?(未訳)がある。ホームページに相当するものとしてBernadette’s Friendsがあり、未公刊だが有料で入手できる論文やDVDの情報も掲載されている。