人間がもつ約2時間ごとの生体リズム「ウルトレイディアン・リズム」が生みだす自然なトランス状態を利用して、ストレスやトラウマが心身に刻み込んだ記憶・学習・行動のパターンを再構成し、心―免疫系―遺伝子の情報ルートを調整して自発的治癒を促進する、時間生物学にもとづく科学的な催眠療法のメカニズムを詳説。
あらゆる心身相関的な治癒の謎を解き明かし、新時代の心理療法理論を打ち立てた画期的労作。
【目次より】
第1部 心身のコミュニケーションの精神生物学
第1章 プラシーボ反応
第2章 心身相関的な治癒と、催眠における情報変換のプロセス
第3章 心身相関的な治癒と、催眠における状態依存学習
第4章 ストレスと心身相関的現象
第5章 心身コミュニケーションの新しい言語
第2部 心身相関的な治癒における精神生物学
第6章 心身のコミュニケーションと治癒の全体像
第7章 心による自律神経系の調整
第8章 心による内分泌系の調整
第9章 心による免疫系の調整
第10章 心による神経ペプチド系の調整