●最初は下手でもいいから、人生のキャンバスを、自分のいのちで描いていこう
ついに私は自立した画家になれた。
絵描きとしての特別な才能があったわけでもなく、才能といえば
「一所懸命になれる」ということしかなかった――
ただ絵を描くことが好きで、「プロの画家になる」夢だけを頼りに、安定した教職を捨てて40歳間近で単身渡米した著者が、苦闘の末に生長の家の「日時計主義」の生き方に導かれ、やがてアメリカで、そして日本で夢をかなえるまでの軌跡を描く。
87歳にしてなお前進する異色洋画家の感動的な自叙伝!
絵画ファンや芸術愛好家のみならず、自らの天職を見出し、人生の幅を広げ、深めたいと願っているすべての人々にも役立つ本。
本書は3部構成からなり、第1部では自らの半生を、第2部では自らのユニークな絵画論・色彩論を、そして第3部では信仰と画業と人生の深いかかわりを語る。
20頁の美しいカラー口絵による紙上ギャラリーで作品の数々を紹介。いのちの輝きを描く、著者の「光の芸術」の魅力があますところなく味わえる。
【目次より】
遊馬氏との思い出 リリアン・デラボリヤス・アミス
1 光とあそぶ
遅い出発
パリへ行きたい
計り知れない言葉の力
パリからニューヨークへ
悩みの果ての決断
絵かきになるための試練
気になっていた本
明るさの功徳
忘れられない個展
手作りのアトリエ
ライフワークを見つける
故郷に錦を飾る
私は日本人だった
画家として当主として
2 わが絵を語る
今のスタイルが生まれるまで
絵を描く目的とは何だろう
絵を通して神の愛を表現したい
自分でも色彩画家だと思います
私の絵はこうして生まれます
いのちある限り描き続けたい
3 信仰を生きる
母の愛あらばこそ
恩師の言葉の力で
日時計主義の暮らしを
祈りの中で描く喜び
愛に目覚めるチャンス
太陽光エネルギーの恩恵
80歳過ぎて個展ラッシュ
この世の中は天国浄土
あとがき
年譜