若き日の著者に大きな精神的影響を与えた寺山修司の話や、唐牛健太郎を看取った話を交え、心に残る多くのがん患者たちのエピソードを通じて、「幸せな死」とはどういうことか、幸せに死ぬためにどう生きたらいいのかを語った感動の医療エッセイ!
より良い死を迎えるための、患者の心の持ち方や、ケアする側の心得など、実際の医療現場から学んだ具体的なアドバイスを紹介。
【目次より】
風景1
生き続けようとする風景
私達にできること
人を責めることなく、病気に負けることなく
本当の喜び、本当の苦しみ
それぞれの風景
風景2
死を看取る子供たち
一筋の光
お母さんは、お月さまにかえるの
風景3
今、どうしても伝えたいこと
どのようにがんと伝えているか
それでも人生は素晴らしい
温もりを抱いて
最後のルージュ
風景4
亡くなっていった、がん患者さんから学んだこと
君に上げよう 三本の木
私の死生観
人徳死
Let it be
一粒の麦、地に落ちて
風景5
敗者へのやさしさ――寺山修司
言葉は腐る――唐牛健太郎