憲法20条「政教分離」規定の本質と現状に、気鋭の学者3人が歴史面、文化面、欧米との比較などから迫る。政教問題を考える前提となる事実認識に焦点をあて、真の政教関係のあり方を模索。
【目次より】
第一部 神道指令と戦後の政教問題――大原康男
第一章 神道指令と日本国憲法
第二章 津地鎮祭訴訟と今日の政教問題
第二部 欧米各国にみる政教関係――百地 章
第一章 政教分離をめぐる幻想
第二章 イギリスの政教関係
第三章 西ドイツの政教関係
第四章 フランスの政教関係
第五章 アメリカの政教関係
第六章 宗教対立から宗教和解へ
第三部 近代の皇室祭儀と国家神道――阪本是丸
第一章 国家神道とは何か?
第二章 皇室祭祀の原点と神社の祭祀
第三章 国家神道の成立とその正体