今回のブックレビューは、
*** 『飛鳥讃歌』         谷口雅宣(著) ***
*** 『シリーズ・女の幸せを求めて――幸せは父母への感謝から
       生長の家『白鳩』体験手記選10』
                   日本教文社(編) ***

です。内容を一部抜粋してご紹介します♪♪




飛鳥讃歌

著者:谷口雅宣

自他不二 (p.63~67)

汝姿見えねどもいま吾が傍に息づき
その息遣い、心地よく吾が内に響く。
この生の響き汝に付属すれども
吾が内にも同じ響きあるを感ず。
これぞ「自他不二」の証なり。
汝と吾、見ゆる姿は二つなれども、
姿見ずに心の響き共振するを感ずれば、
汝と吾は常に一つ也。
嘗てイエス・キリスト
「見ゆと云う罪遺れり」と諭されしこと、
まさに是也。
眼にて見る「二」は必ずしも「二」に非ず。
眼にて認むる「他」は、
必ずしも「他」に非ず。
この理
数多の山眼前に聳ゆと見ゆれども
真には、地上の全山
唯一の大地より立ち上がるが如し。
青年問いて曰く――
御仏が
吾らに眼与えて見ることを希まざるは
矛と盾の争いならんや。
尼僧答えて曰く――
御仏は吾らが多を見るを欲し
多の中に一在るを知らしめることで
吾らに「自他不二」を教え
争いの不用無用を説きつづけ給う。
吾らに眼・耳・鼻・舌あるはこの所以なり。 



シリーズ・女の幸せを求めて――幸せは父母への感謝から
生長の家『白鳩』体験手記選10


編集:日本教文社

“こんな世界があったのか!”(p.78~79)

 ある日、小早川さんの息子さんがわが家へ来られました。警察官をしていた息子さんは大腸が悪くやせ細っておられたのですが、生長の家本部練成道場の練成会に参加して癒され、血色もよく見違えるほど健康そうになって、太って帰って来られたのです。その姿を私に見せようと来られたのでした。驚いたのは主人です。
「そんなに良いところがあるなら、お前も是非行って来い。送って行く」
 と強く勧めるのです。私は「(生長の家三河道場のある)岡崎くらい私一人で行ける」と延ばし延ばししていましたが、主人の説得に、外堀を埋められ逃られなくなって、とうとう気の進まないまま渋々、三河道場に行きました。
 生長の家の教えは何も知らず参加した練成会でした。が、「人間・神の子」の真理に目覚めさせてくれる一つ一つの行事に、“この世の中にこんな世界があったのか!”と驚き、心を打たれました。中でも、半身不随やガンなど、私などよりもっと重い病気で参加した人たちが、日に日によくなって行く姿に、参加者全員が我がことのように喜び合った感動は大きく、自分の中にも他人のことでこんなにも喜べる気持があったのかと、“魂の喜悦”というものを生まれて初めて味わいました。
 この時の感動は忘れられず、その後も時間の許すかぎり練成会に参加しました。聖使命会に入会し、自宅に比較的近い豊橋道場に通ってお話を聴かせていただくようになりました。また、練成会で先祖供養の大切さを学んでから、毎月、主人の家のお墓参りに、主人と一緒に行かせていただくようになりました。それは昭和四十九年、私が二十九歳の時でした。