今回のブックレビューは、
*** 『この星で生きる』           谷口純子(著)  ***
*** 『やる気療法――メンタル・からだ・気・人間関係のトータルパワー』
                           近藤裕(著)  ***         

です。内容を一部抜粋してご紹介します♪♪




この星で生きる


著者:谷口純子




「喜びを選ぶ」生き方(p.19〜21)

人生における悩みや苦しみというものは、決して人間を苦しめたり不幸にするためにあるものではなく、どんな経験もその人の成長のための一種の“羅針盤”になるということだ。けれども、羅針盤には正しい“読み方”があるように、それらの出来事の“捉え方”を間違ってはいけない。自分にとってつらいと思える経験でも、それを全面否定してそこから逃げようとするのではなく、「何を学ぶことができるだろうか?」という視点で、前向きに見つめ直す態度が必要である。そうすると、私たちの人生は、前に向かって進歩するために、毎日毎日がワクワクするような未知の経験に満ちているということが分かるだろう。
 職場や学校が変わった時、新しい環境に移ったときなど、なんとなく不安を感じるのが人間だ。うまくやって行けるだろうか? 自分に合った場所だろうか? 人間関係はどうだろうか?……そんなことをあれこれ考える。けれども、こんな時こそ、「きっと素晴らしい経験が待ち構えている」と決めてしまうのがいい。自分の未来には楽しいこと、良いこと、素晴らしい経験が待ち受けていると心に決め、そういう目、そういう心構えで世界を見ていると、楽しいことや良いことが本当に自分の前に展開してくる。なぜなら、私たちの世界は“心でつくる”ものだからだ。
 この時大切なのが、自分の未来に対して、予め決めた“枠”を当てはめすぎないことだ。目標や理想をもつことは大切だが、それが実現する過程を、具体的に「こうでなくてはならない」と限定してはいけない。人生には実に多様な道があるから、一つの目標を達成するにも「これしかない」ということはない。Aがだめでも、BやCが同じ目的に達する道であることもある。自分の狭い願望や窮屈な決めつけを捨てて、素直な気持で物事の新たな展開を受け入れるというのも、喜びに満ちた日々を送る秘訣の一つだ。





やる気療法
――メンタル・からだ・気・人間関係のトータルパワー


著者:近藤裕  



やる気とは何?(p.15〜16)

 これほどまでに、人間はなぜ、やる気を欲しがるのでしょうか。それは、やる気が、生きる上で欠くことのできないエネルギーだからではないでしょうか。
 やる気がない人は、仕事や勉強やスポーツなどに身が入らなくなるだけではなく、病気になる人もいます。自ら生命を絶つ人もいるでしょう。つまり、人間は、やる気なしには、生きることができないのです。
 では、この〈やる気〉とは何なのでしょうか。
 私は、「やる気とは、人間を行動に導くトータルなエネルギーである」と考えています。知力、意志力、体力、気力、人びとの協力や支援などのエネルギーの総和が、「やる気」というエネルギーになるのだと思います。そして、そのうちの一つでも欠けると、やる気が減退するのだと思うのです。
 そこで、〈やる気〉を減退させる要因を考えてみると、それには、大きく分けて外的要因と内的要因とがあると思います。これらの要因については、後の章でくわしく述べることにしますが、ひと言ここで触れておきます。
 それは、この二つの要因のうち、内的(個人的)要因が大きな障害となっていることの方が多いということです。特に、こころの状態、精神の状態によって、やる気が大きく左右されるのです。こころや精神が不安定な状態だと、やる気は湧いてきません。面倒くさく感じたり、投げやりな態度を招きます。逆に、こころや精神が安定していると、精神的エネルギーが湧いてきます。そして、そのことが、からだのエネルギーを活性化することにもなるのです。また、それが気力にもつながり、人びとの協力を得ることにもなると思うのです。
 ですから、〈やる気〉を育てるには、まずこころや精神の安定を得ること、それを妨げている要因に気づき、それを除去することが必要だと思います。