【 人物紹介 】

小此木 啓吾(おこのぎ けいご)
1930年、東京に生まれる。慶應義塾大学医学部卒業。フロイト研究、精神分析学における、わが国の第一人者。現在、東京国際大学大学院臨床心理学研究科教授、慶應義塾大学環境情報学部教授。
昭和5年生まれ。29年慶応義塾大学医学部精神医学科卒。30年慶応義塾大学助手、講師、47年助教授を経て、平成2年教授。のち東京国際大学人間社会学部教授を兼任。日本精神分析学会会長、小寺記念精神分析研究財団理事長なども務めた。フロイト研究、精神分析学における、わが国の第一人者。昭和53年どの組織にも帰属感を持たない現代青年を「モラトリアム人間」であると規定した「モラトリアム人間の時代」を発表、一躍有名となる。その後も「ジゾイド人間」「燃えつき症候群」などの語を広めた。他の著書に『日本人の阿闍世コンプレックス』『家庭のない家族の時代』『自己愛人間』『一・五の時代』『父と母と子、その愛憎の精神分析』『愛の真実と偽りをどうみわけるか』、訳書にダン・カイリー著『ピーターパンシンドローム』『ピーターパン予防法』、フロイド著『フロイド選集15 精神分析療法』『フロイド選集16 症例の研究』など多数。 平成15年没。